起業家大学通信1103


2011年3月号

ベストセラー作家が教える!
 下がり続ける「印税減時代」の処方箋

~電子出版と自ら立ち上げる出版社で利益を生み続けていく方法~

作家 木暮 太一(こぐれ たいち) 氏


(収録年月:2011年1月)


今月のマンスリーリーダー
木暮 太一(こぐれ たいち)

大学生のときに自主制作した経済学入門書が、大学生協や一般書店で累計5万部を突破。こんな経験がきっかけで「出版」に携わるようになった小暮氏。
最初は手作り(自主制作)の冊子からはじめて、今やご自身がベストセラー作家。
「今までで一番やさしい経済の教科書」(ダイアモンド社)は、10万部を超えるベストセラーとなり、現在ではご自身で出版社も経営なさっています。

インタビュアーは、今までに100万部以上の書籍を出版し、戦略出版コンサルタントとしても活躍している主藤孝司氏。この二人の対談の中で特に注目すべき点は、次のような点です。
電子出版は今後どのような方向に進むのか?
ビジネスで電子出版を絡める場合にはどうすればいいのか?
紙の書籍と電子書籍の根本的な違いは?……。

さて、ベストセラーの著者である小暮氏は、なぜ出版社まで立ち上げたのか、気になりませんか?この質問に対して、木暮氏は「今は著者も経営者になる時代」というキーワードを用いて答えています。
電子出版が普及してきた現代において、印税の問題も含め、著者に経営感覚が必要になってきているというのが小暮氏の考えです。

そしてもう一つ、「どんな企業にも出版事業部が必要になる時代がやってくる」というお話も、この対談の中で出てきています。

私は、出版社はほとんどの会社では必要ない……と考えていましたが、この音声CDを聴いて、他人事ではなくどの会社でも出版社や出版事業部が必要な時代が来るかも!このように考え方がガラッと変わりました。
自分の会社でも出版社や出版事業部が必要になるかも。このような視点も持ちながら、是非この対談を聴いてみて下さい。

(平間 正彦)

プロフィール
木暮 太一
(こぐれ たいち)

1977 年千葉県生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て、独立。大学在学中に自主制作した経済学入門書が大学生協や一般書店で累計5万部を突破。現在も、予備知識がなくても、読んですぐに理解できる本当にわかりやすい書籍の執筆に注力している。
著書に『今までで一番やさしい経済の教科書』(ダイヤモンド社)、『大学で履修する入門経済学が1日でつかめる本』『落ちこぼれでもわかるミクロ経済学の本』『落ちこぼれでもわかるマクロ経済学の本』『マルクスる? 世界一簡単なマルクス経済学の本』(以上、マトマ出版)、『マンガ+講義でよくわかる 経済学超入門』(東洋経済新報社)、『はじめてのFX 1 年生儲かる仕組み損する理由がわかる本』(明日香出版社)、『子供に教える「経済学」』(青春出版社)などがある。
koguretaichi@gmail.com
twitter:@koguretaichi

hiramabu.jpg解説:
平間 正彦
(ひらま まさひこ)
人材活性化コンサルタント
トニーブザン公認マインドマップインストラクター
全国展開する教育出版社において、最年少支社長として活躍。6店舗を統括し、8年間勤務。2002年10月、子供の無限の可能性を最大限引き出す個別指導塾ドリームスタディを設立。塾の勉強が楽しくて勉強嫌いでも30分前に来てしまう生徒が続出。子供の将来に焦点を当てたワークショップや各種体験講座も開催。地域密着型のオンリーワン個別指導スタイルを確立する。15年間で2000組以上の子供や親の学習面とメンタル面の問題解決を支援。
2006年からは人材活性化コンサルタントとして、若手起業家を中心に心理カウンセリング・ポテンシャルアドバイス・人材育成カリキュラム作成支援、マインドマップを活用したビジョン構築のサポートも行っている。

この対談から学べる!ポイント

  • 初めての手作り冊子が5 万部のベストセラーへ
  • 「刷りベース」から「実売ベース」へ……
     印税減時代の真相
  • 実売を意識した作家活動と事業としての出版業
  • 「出版者」兼「著者」兼「編集者」の一日とは
  • 著者であり出版社長だからできる
     “経済的余裕”のつくり方
  • 著者から出版者になると印税が4 倍になる?
  • 企業における新事業としての出版ビジネスの魅力
  • 長く売れ続ける本を出版する秘訣
  • 作家として独立することは経営者になること
  • どうすれば著者として生き残っていけるのか


ベストセラーズチャンネル 今月のゲスト
起業家大学では、.FM放送ラジオ番組「Bestsellers.FM」の中で、ビジネスパーソンや経営者に「読んでもらいたい書籍」を取り上げ、本の著者・編集者を招いて執筆の裏話やより深い話を聞く番組を企画・プロデュースしています。 
これまでには、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の山田真哉氏、「鏡の法則」の野口嘉則氏、「ユダヤ人大富豪の教え」の本田健氏、「日本マクドナルド社長が送り続けた101の言葉」の原田泳幸氏など、数多くの方々を取り上げてきました。
今月も、素晴らしい本の著者・編集者の方々にご出演いただき、内容も非常に充実しています。是非、アクセスしてみてください。


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