起業家大学通信1105


2011年5月号

~新事業を収益化させるまでのロードマップ~
趣味からヒントを得て
 ビジネスを立ち上げ、上場させる


日本メディカルネットコミュニケーションズ株式会社
代表取締役社長 早川 亮(はやかわ あきら) 氏


(収録年月:2011年4月)


今月のマンスリーリーダー
早川 亮(はやかわ あきら)

今回のゲストは、日本メディカルネットコミュニケーションズ株式会社代表取締役社長 早川 亮氏です。

今回の対談で注目すべき点は、ビジネスを「時代の流れに乗せることができるかどうか」。
この点は特に学びのポイントだと感じました。そして、私達起業家がビジネスを立ち上げるうえで欠かせないことではないでしょうか。

早川氏は2000年から、歯科分野、美容・エステ分野において専門ポータルサイト「インプラントネット」、「歯医者さんネット」等の運営をスタートしました
。 当時はまだホームページで「インプラント」などの紹介や広告を出すなんて考えられない時代だったので、創業後しばらくはアポイントも取れない、信用もないという苦しい時代が続きました。
しかし、必ず日本でもインターネットが普及し、歯科医院でも必ずホームページが必要になることを確信していた早川氏は、地道な営業活動と、「受け皿」となるインプラントのポータルサイトでの情報発信を続けました。そして2002年ごろ個人でもインターネットが普及しはじめた時期に、一気に事業が軌道に乗っていったそうです。

事業を軌道に乗せるまでに、早川氏は自社のコンセプトや理念を歯科医院の先生達に真剣に伝えて歩いたそうです。だからこそ、歯科医院の先生達からの協力や賛同を得ることができたといいます。

「ビジネスを時代の流れに乗せることができるかどうか」。

そのために必要な要素は2つ。
ひとつは時代の流れを読む力、嗅覚を普段から養うこと。
もうひとつは、早川氏の体験からも分かるように、時代が変わっても不変的なコンセプト、理念、信念を起業家が持っているかどうか。
このあたりにも注目しながら、対談を聴いてみてください。小さくはじめて、上場するにまで至った全体像がイメージできるはずです。

(平間 正彦)

プロフィール
早川 亮
(はやかわ あきら)

日本メディカルネットコミュニケーションズ株式会社代表取締役社長
1954 年新潟県生まれ。
中央大学理工学部土木工学科(現都市環境学科)卒業
1979 年日本鉄道建設公団(現独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構)入社
同公団在職時は、鉄道関係の設計・施工監督等の土木技術者として従事した後、情報システム部の創設に参画
2000 年、日本インターネットメディアセンター創業
2001 年、日本メディカルネットコミュニケーションズ設立

<会社概要>
日本メディカルネットコミュニケーションズ株式会社
2001 年6 月、設立
歯科分野、美容・エステ分野において専門ポータルサイト「インプラントネット」、「歯医者さんネット」等を運営。ポータルサイト運営を中心にSEM、ホームページ制作等のインターネット広告のワンストップソリューションを提供
2007 年8 月、ソネット・エムスリー株式会社(現エムスリー株式会社)と資本・業務提携、エムスリーグループとなる2010 年12 月、東証マザーズ上場
2011 年2 月末現在、資本金280 百万円、従業員数47 名

hiramabu.jpg解説:
平間 正彦
(ひらま まさひこ)
人材活性化コンサルタント
トニーブザン公認マインドマップインストラクター
全国展開する教育出版社において、最年少支社長として活躍。6店舗を統括し、8年間勤務。2002年10月、子供の無限の可能性を最大限引き出す個別指導塾ドリームスタディを設立。塾の勉強が楽しくて勉強嫌いでも30分前に来てしまう生徒が続出。子供の将来に焦点を当てたワークショップや各種体験講座も開催。地域密着型のオンリーワン個別指導スタイルを確立する。15年間で2000組以上の子供や親の学習面とメンタル面の問題解決を支援。
2006年からは人材活性化コンサルタントとして、若手起業家を中心に心理カウンセリング・ポテンシャルアドバイス・人材育成カリキュラム作成支援、マインドマップを活用したビジョン構築のサポートも行っている。

この対談から学べる!ポイント

  • 鉄道建設公団から飛びだして起業した理由
  • 自作PC づくりがIT 革命の未来を教えてくれた
  • 起業のきっかけになった「自作PC」と「金魚」と「親戚の手伝い」
  • 45歳、公団を辞めて全く別業界で起業
  • 「 アポイントも取れない」「理解されない」の壁を乗り越えた方法
  • デザインより「ユーザー目線」で勝負
  • 理念が信頼に代わりクチコミになる
  • コンセプト(理念)が共感を生みブランドとなっていく
  • 趣味をビジネスとして成功させるコツ
  • 自分の中に「客観的な視点」と「第三者の目」を持つこと
  • 好きだと甘えが生まれる=趣味で起業する時の落とし穴


ベストセラーズチャンネル 今月のゲスト
起業家大学では、.FM放送ラジオ番組「Bestsellers.FM」の中で、ビジネスパーソンや経営者に「読んでもらいたい書籍」を取り上げ、本の著者・編集者を招いて執筆の裏話やより深い話を聞く番組を企画・プロデュースしています。 
これまでには、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の山田真哉氏、「鏡の法則」の野口嘉則氏、「ユダヤ人大富豪の教え」の本田健氏、「日本マクドナルド社長が送り続けた101の言葉」の原田泳幸氏など、数多くの方々を取り上げてきました。
今月も、素晴らしい本の著者・編集者の方々にご出演いただき、内容も非常に充実しています。是非、アクセスしてみてください。


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