起業家大学通信1109


2011年9月号

~「就業規則や社内ルールなんて面倒だ」と感じている社長でもできる!~
労使トラブルを防ぎ、理想の会社を実現するための組織ルールづくり

行政書士 ・ 社会保険労務士
寺内 正樹 (てらうち まさき)氏


今月のマンスリーリーダー
寺内 正樹 (てらうち まさき)

今回は数多くの書籍も出版され、社会保険労務士、行政書士として大活躍をされている寺内正樹さんにお話をお聞きしました。
寺内さんが多くの経営者に支持されている理由のひとつに、組織を活性化するためのルールづくりを徹底してサポートしている点があげられます。

私たち経営者は、今すぐ売上や利益に直結することには興味がありますが、売上や利益や数値でハッキリ見えないものは後回しでいつかやればいい!で終わってしまう傾向があります。
これは悪いことではなく、経営者としては当然といえば当然です。

このような状況の中で、寺内さんは少しでも私たち経営者がルールづくりに対してモチベーションが上がるような工夫とポイントを教えてくれています。
例えば、
「ルールと経営者のビジョンを結び付ける!」
というテーマで考えてみましょう。例えば手当をつける場合は、その会社独自の視点やユニークな部分を表現するひとつの手段として手当てをつける!と考えてみるのはどうでしょうか。

寺内さんは対談の中で、このように経営者の想いと頭の中を理解した上でのお話を数多くしてくれました。

就業規則や雇用契約書をはじめ、社内ルールなんて面倒だと感じることもありますが、後でトラブルになり何百万、何千万を支払うとしたら?
望まないトラブルを防止するためにも、寺内さんの話や事例の中からヒントを得て、まずは紙1枚でもいいのでルールづくりに取り組んでみるといいと思います。
(平間 正彦)

プロフィール
寺内 正樹 (てらうち まさき)

行政書士・社会保険労務士。
1974年生まれ、神奈川県出身。慶應義塾大学法学部卒業。2002年、28歳で行政書士事務所を開設。
誰にでも理解できる絶対的な「わかりやすさ」と自分自身の経験から培った「本音」のコンサルティングで、今までに全国の500以上の起業家・経営者などを支援する。
特に、会社と社員を効率的に成長させられる「ルール」や仕組みの作り方のサポートには定評がある。
他士業・異業種との豊富なネットワークを構築する中で、多くの企業の「最初の相談窓口」としてのポジションを確立し、「起業」から「企業」に変化していくための戦略を多くの経営者に伝え続けている。

<会社概要>
シリウス総合法務事務所
2002年、行政書士事務所として開設。2005年、社会保険労務士事務所を併設。社長1名の会社から従業員数千名の会社まで幅広く対応している。会社設立・雇用契約書作成・就業規則作成といった一般的な業務のほか、「社長の想いをカタチにする」ルールや社内体制の構築、社会保険料の節減など経営に直結する「実践的」なコンサルティングプランを提供する。2010年 グループ法人 株式会社シリウスを設立。上海にも拠点を設け、日本企業の中国進出のサポート、中国での人事コンサルティングも提供を開始している。
http://www.kaisha-teikan.com

hiramabu.jpg解説:
平間 正彦
(ひらま まさひこ)
人材活性化コンサルタント
トニーブザン公認マインドマップインストラクター
全国展開する教育出版社において、最年少支社長として活躍。6店舗を統括し、8年間勤務。2002年10月、子供の無限の可能性を最大限引き出す個別指導塾ドリームスタディを設立。塾の勉強が楽しくて勉強嫌いでも30分前に来てしまう生徒が続出。子供の将来に焦点を当てたワークショップや各種体験講座も開催。地域密着型のオンリーワン個別指導スタイルを確立する。15年間で2000組以上の子供や親の学習面とメンタル面の問題解決を支援。
2006年からは人材活性化コンサルタントとして、若手起業家を中心に心理カウンセリング・ポテンシャルアドバイス・人材育成カリキュラム作成支援、マインドマップを活用したビジョン構築のサポートも行っている。

この対談から学べる!ポイント

  • なぜ、会社の成長とともにルールが必要になるのか
  • ルールを「守る」ことは教わっても「つくる」ことは教わらない
  • 残業代トラブルを防ぐための雇用契約書の書き方
  • 解雇トラブルを防ぐために雇用契約書に書いておくべき内容とは?
  • 有給休暇の繰り越し、ルールは決まっていますか?
  • 「●●手当」は社長の想いを表現する身近な手段
  • ルールをつくるということは「組織に変化を求める」ということ
  • 決めたルールを解りやすく従業員に伝えるコツ
  • ルールを経営理念と絡めて伝えることで組織への浸透を促す
  • ルールづくりにひな形を使う落とし穴


ベストセラーズチャンネル 今月のゲスト
起業家大学では、.FM放送ラジオ番組「Bestsellers.FM」の中で、ビジネスパーソンや経営者に「読んでもらいたい書籍」を取り上げ、本の著者・編集者を招いて執筆の裏話やより深い話を聞く番組を企画・プロデュースしています。 
これまでには、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の山田真哉氏、「鏡の法則」の野口嘉則氏、「ユダヤ人大富豪の教え」の本田健氏、「日本マクドナルド社長が送り続けた101の言葉」の原田泳幸氏など、数多くの方々を取り上げてきました。
今月も、素晴らしい本の著者・編集者の方々にご出演いただき、内容も非常に充実しています。是非、アクセスしてみてください。


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