起業家大学通信1112

今回のＣＤは、早稲田大学ラグビー蹴球部監督　中竹竜二さんの登場です。学生スポーツとビジネス、最後までお聴き頂くと分かりますが、共通点が多いことに大きな学びがあります。

早稲田大学ラグビー蹴球部　清宮前監督は強烈なリーダーシップとトップダウン方式の指導で、最強のチームを作り上げた方です。
その清宮前監督の後を継いで監督に就任した中竹竜二さん。

通常であれば最強のチームを作り上げた清宮前監督の方針を引き継ぐほうが楽だったかもしれませんが、中竹さんは前監督とは全く違うボトムアップの指導方針を掲げ、徹底して学生（以下　選手）に考えさせるチーム作りをしました。

そこで中竹さんが強調していたのが、リーダーは自分を知ること！
これが大事だと話していました。前監督と比べてリーダーシップがない、細かい戦略もない、ダメ監督と言われようが気にすることなく、自分ができるコミュニケーションと選手が自ら考えるチーム作りを終始一貫して継続しました。

この辺りは、中竹さんが自分のことをよく知っているからできたことではないでしょうか。あるとき、選手の１人が中竹さんの指導などを大勢の前で批判したそうです。これは、早稲田大学ではあり得ない事件でした。
周りのコーチ陣はその選手を退部させる方向で一致していたようですが、中竹さんの考えは何か言いたいことがあるなら話し合う。そして、この選手と正面を向いて話しあったそうです。他にも、チームトークといって、練習と練習の合間などに、選手同士が話し合う場面を多くして、選手のファシリテーション能力を高める工夫をしていきました。

選手のコミュニケーション能力やファシリテーション能力をアップさせる。
自分で考えるチーム作りは、ビジネスでも会社のマネジメントでも同じく必要なことです。しかし、すべてのリーダーが同じことをやれば上手くいくのかと言えばそうではありません。

自分を知ること！目的を知ること！その上で自分に合ったマネジメントをしていくことの重要性と成功事例をこのＣＤでは学ぶことができます。
このＣＤを聴いて、自分のことを知るきっかけと、自分だったらどのようなリーダーシップの取り方が合っているのか？などをぜひ考えてみてください。
（平間正彦）