起業家大学通信1009



今月のマンスリーリーダー
吉池 理(よしいけ まさし)

なぜあの会社の商品がテレビに取り上げられたのか?

うちの会社は取り上げられないのに、
テレビで競合他社の製品が取り上げられている・・・。

あなたもそんな風に感じたこと、
悔しい思いをした経験はありませんか?



「会社を、商品を、より広く大々的に露出させたい」

そう思ったとき、大きな効力を持っているのは
インターネットでしょうか、

それともテレビや新聞記事・雑誌などの
第三者機関によるメディアの宣伝力でしょうか。


インターネット時代にあっても、後者のほうが、
より大きな効力を持っていることに皆さんは既に直観的に
お気づきのことと思います。


中小企業であっても、地方企業であっても、

PRのちょっとしたコツさえわかれば、

実際にメディアに取り上げられる可能性は十分にあるのです。

今回は数あるメディアの中でも、本格的にテレビを活用した
PRにスポットをあて、対談を行いました。

既に華々しいPR実績をお持ちの吉池理氏を迎え、
「プロフェッショナルのPR手法」を存分に伝授して頂いています。

「ガイアの夜明け」「ワールドビジネスサテライト」
「NHKスペシャル」「朝ズバ」
「めざましテレビ」「はなまるマーケット」

誰もが知っている番組に、ニュースや番組の素材として、
数々の企業と商品を送り出してきた吉池氏。

「田舎の小さな会社こそテレビ局へのアプローチはNHKから始めろ」
「テレビに取り上げられるのはブラックジョークよりおやじギャグだ」
など、常識を覆されるお話が満載です。

数々のエピソードと裏話、経験に基づく具体的な方法論と
アドバイスはまさに必聴。

「うちの会社には何も特徴がない」
「テレビなんて派手なことは嫌いだ」

そんなあなたにこそ、固定概念を捨て、
フレッシュな気持ちで聞いてみて頂きたい。

本対談には、新しい発想を得るヒントがたくさん隠されています。

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プロフィール
吉池 理(よしいけ まさし)

メディアブリッジコンサルティング株式会社 代表取締役。報道分析研究所株式会社 代表取締役。
1973年埼玉県生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。大学在籍中からNHKおよび民間放送局のテレビ制作現場に携わる。
卒業後はフリーディレクターとして各放送局にて報道番組、情報番組中心のテレビ番組制作に関わる。その後米国シアトルに留学。留学中は学生兼起業家として ウェブデザイン・ウェブマーケティングコンサルティング業務、PRコンサルタント業務に従事する。
日本帰国後は米国での仕事をそのまま引き継ぐ形で再起業。中小企業診断士を取得後、テレビ媒体を中心とするPRコンサルティングファームを個人事業で運営。後に法人化し、東京・銀座にて活動中。
一部上場企業から外資系企業、ベンチャー企業まで、テレビ、新聞、雑誌、ウェブ等各メディアへのPR戦略立案と実行支援を希望する企業や団体を多数クライアントとして抱える。元経済産業大臣登録中小企業診断士(2007年に資格返上)。東京商工会議所正会員。(社)日本パブリックリレーションズ協会正会員。
「ローカル企業でもNHKに取材されて売上を爆発させる方法」「中小企業が日経新聞から取材をうけるための戦略的PR手法」「今すぐ、あなたの会社をYahoo!ニューストピックスに掲載させる方法」などのセミナーを得意とする。

メディアブリッジコンサルティング㈱ホームページ
http://www.mbc-pr.com/

主な著書
『テレビであなたの商品・会社をPRするとっておきの方法』
日本能率協会マネジメントセンター ¥1,680

『ウェブPRハンドブック―基本知識から戦略策定・戦術実行・効果測定まで』
日本能率協会マネジメントセンター ¥1,890

sudokoji07.JPG解説:
主藤 孝司
(すどう こうじ)
起業家大学ファウンダー。
.FM放送ラジオ番組「ベストセラーズチャンネル」、「ベンチャーチャンネル」のプロデューサー及びチーフパーソナリティー。
(株)リクルート在籍中にMVPを含む5度の営業表彰を受賞。(株)パスメディア創業後もNTTより全国トップを含む10以上の表彰を受賞するなど、営業・販売のプロとしての実績も多い。
主な著書・監修書に、『仕事に活かす!フォトリーディング』(PHP)、『成功の瞬間』(講談社)、『価格戦略プロジェクト』(ダイヤモンド社)などがありその累計は100万部を超える。株式会社パスメディア代表取締役。日本出版学会会員。戦略出版コンサルタント。1970年福岡生まれ。

公式ホームページ 
http://sudokoji.com

この対談から学べる!10のポイント

  • 賢い社長は知っている「広告は貯金・PRは投資」の理由
  • 都心の会社ばかりがテレビに取材されるのはなぜか
  • NHKこそが中小企業にとって狙い目である理由
  • テレビ局が取り上げたくなるリリースと ゴミ箱直行のリリースの違い
  • 今すぐ取材したくなる「ネタ」を戦略的に用意する
  • テレビに取り上げられたいなら、この写真をリリースに載せろ!
  • 山奥にある社員2名の会社が全国放送されたテクニックを公開
  • 記者クラブへの訪問の仕方、教えます
  • 「ギネスブック」でテレビ取材を呼び込む方法
  • テレビに取り上げられる社長、取り上げられない社長の共通点


出版最前線 第五回
「ビジネスの視点から見る電子出版と紙の書籍出版 1」

このコーナーでは、経営者であり、数々の著作を生みだしてきた著者でもある主藤孝司が日本出版学会で2010年春季に発表した研究内容に基づき、電子出版がもたらす出版文化の変化について語っていきます。
市場の変化を踏まえ、それによって現在の書籍出版業界がどのように変化していくのか、新しく台頭する個人出版社である「ネオパブリッシャー」の出現、その姿を予見していく内容です。

みなさんこんにちは、主藤孝司です。前回お話したネオパブリッシャーが増大すると生まれる新たな出版支援市場。この新市場拡大をもたらしてくれる牽引車が、アマゾンやアップルが参入し、拡大しようとしている電子出版です。

今回からはこれら電子出版がどうして新市場に拡大をもたらし、出版業界に何をもたらすのかというところに迫っていきます。結論からお話すると、当然のことながら電子出版で業界は変わります。しかしながらこの現象は出版業界のみならず、すでに他の業界でも起こっていることです。そういったところからみなさんのビジネスを考える上での参考になればと思ってこのコラムをお届けしています。

電子出版は誰でも即座に無料で実現可能な出版手段です。その結果、電子出版を行う者は事実上、すべての人が出版社となっている状態になります。しかし、彼らは自らが出版社であるという事実には気づいていません。自らが著者でもあるため、著者としての自分ををPRします。その結果、著者としてクローズアップされ、注目されていく者もでてきます。版元としての自覚が無いままに、事実上版元にもなっているのです。

そういう状況では、誰もが出版社(出版社とは出版コストを負担する立場にあるとも言える)であるために、出版と収益が直結してきます。すると自ずと確実にヒットする企画、コンテンツを見つけ出し、更に拡販していきたいと自然に考えていきます。つまり、このプロセスは「売れる企画のテストマーケティングをコストほぼゼロで行える、吟味できる時代になった」ことを意味します。

今の時代は、その「試験的出版」ともいえる電子出版を経て、商業性を見極めた上である程度コストがかかる書籍出版を行う時代に既になっているという見方もできます。この現実は出版社にとってより効率的な経営の実現をもたらす朗報です。また、個人レベルでも確実なヒットを生むと予想できる企画のみを印刷製本し、書籍出版することが可能となってきます。
これらのビジネスのコンセプトは、そのまま「情報起業」と呼ばれる業界で既に実現されているモデルです。情報起業の市場規模に正確な統計はありませんが、業界トップの企業グループの年間取扱高は既に100億円を越えており、大きな市場を形成するに到っています。

アマゾンやアップルに代表される電子出版で、既存の書籍出版業界は淘汰されていくなどと危惧されています。確かに一部の版元は確実に淘汰されていくと思われます。かつて電卓専業メーカーが消滅し、カメラ専業メーカーが消滅し、電話機専業メーカーも消滅していった現象と同じ現象が、これから出版業界でも再現されるだけです。それは自然現象であるため、誰にも止めることはできません。

しかしそのような自然現象が巻き起こる中で、電子出版vs書籍出版という対立構図ではなく、双方が補完関係にある新しいビジネスモデルが主流となっていくと思われます。次回はこの電子出版と書籍出版の相互補完についてお話ししていきます。お楽しみに。

主藤孝司
sudokoji07.JPG株式会社パスメディア代表取締役。創業10年以内の若手経営者を専門とする経営コンサルタント。
(株)リクルート在籍中に5度の表彰を受賞。(株)パスメディア創業後もNTTより全国トップを含む10の表彰を受賞するなど、営業・販売のプロとしての実績も多い。
起業家大学にて、延べ1000名以上の起業家、経営者に直接指導、アドバイスしてきた起業家養成の専門家でもある。企画、プロデュースする起業家大学のオーディオゼミナールや書籍にて取り上げた企業がその後上場を果たした数は既に7社を越える。主な著書・監修書に、『成功の瞬間』(講談社)、『起業家プロの発想力』(成美堂出版)、『図解・1億円ノート』『図解・スピードノート』(三笠書房)など。
福岡大学法学部、九州大学大学院入学。速読のフォトリーディング公認インストラクター。戦略出版コンサルタント。日本出版学界会員。2005年からTBS等在京ラジオ局にてビジネス系ラジオ番組のパーソナリティーを務め、2008年からは.FM放送ラジオ番組「ベストセラーズチャンネル」のゼネラルプロデューサー及びチーフパーソナリティーも務める。
公式ホームページ http://www.sudokoji.com


ベストセラーズチャンネル 今月のゲスト
起業家大学では、.FM放送ラジオ番組「Bestsellers.FM」の中で、ビジネスパーソンや経営者に「読んでもらいたい書籍」を取り上げ、本の著者・編集者を招いて執筆の裏話やより深い話を聞く番組を企画・プロデュースしています。 
これまでには、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の山田真哉氏、「鏡の法則」の野口嘉則氏、「ユダヤ人大富豪の教え」の本田健氏、「日本マクドナルド社長が送り続けた101の言葉」の原田泳幸氏など、数多くの方々を取り上げてきました。
今月も、素晴らしい本の著者・編集者の方々にご出演いただき、内容も非常に充実しています。是非、アクセスしてみてください。


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